【「変形性頸椎症」について】
◎ 変形性頸椎症とは何ですか?
「変形性頸椎症」は、「頸部変形性脊椎症」とも呼ばれます。頸椎は背骨のうちで首の部分を構成する骨で、7つの椎骨(ついこつ)からなります。上から第1頸椎、第2頸椎と呼び、いちばん下が第7頸椎です。第2~7頸椎までは、それぞれの間に椎間板が挟まっています。椎間板は車のタイヤのような役割をしていますが、これが変性を起こすと、タイヤの空気圧が減ったような状態になります。この状態で頸椎にいろいろな運動が負荷されると、その他の部分に生理的範囲を超えた負荷が加わるようになります。漠然とした、頸部、肩にかけてのこりや疼痛が主な症状です。
◎ 変形性頸椎症では頸がどうなっているのですか?
頸の椎間板の加齢変化によって、椎骨同士がぶつかったり椎間関節がすり減ったりすると、椎骨は刺激されて骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突出ができたり、椎骨の並びにずれが生じて変形します。
◎ 変形性頸椎症になったらどうすれば良いですか?
明らかな神経症状や椎間関節性の疼痛が無い事が前提です。はっきりした診断名がつかなくて頸部や肩のこりや疼痛がある場合に、X線検査で加齢的変化がみられれば変形性頸椎症と診断されます。変形性頸椎症自体は、とくに心配のない疾患で、日常生活に気をつけることで症状はかなり改善されます。姿勢を正し、同一姿勢を長時間続けないように気をつけます。また、肩や首の筋力アップのための体操を習慣づけます。
◎ 整体で変形性頸椎症は治りますか?何をするの?
変形性頸椎症では、頸や背中の軽い筋違いが複数箇所見られます。それらによる頸や肩の筋違いや背骨のズレを見つけて、それらを修復します。整体の施術で筋肉の異常緊張や変形が取れると、痛みが軽くなったり、消えてしまったりします。
【「肩こり」について】
◎ 肩こりとは何ですか?
肩こりとは症候名のひとつで、肩だけでなく首も凝ることが多く、「肩が張る」とも言います。
◎ 肩こりの原因は何ですか?
肩こりの原因については諸説があります。一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こり、それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられています。
◎ 肩こりの症状はどのようなものですか?
肩上部の圧痛から始まります。筋肉の持続的緊張により圧痛部位が拡大し、深層筋にまで凝りが拡大すると「芯が凝ったような凝り」として感じられ、筋肉がこわばり、重苦しさを感じるようになります。主観的には頸部~肩上部に「ズシーンとした感じ」「何かものがのっているかのような感じ」や肩甲骨と脊柱の間や肩甲骨の内側の際に「鉄板が入ったような感じ」として感じられることが多いです。重苦しさを放置すると痛みを感じるようになり、進行すると緊張性頭痛や顔面や上肢まで痛くなります。
◎ 肩こりが出たらどうすれば良い?
薬物療法としては、サロンパス、トクホン、デパスと言った、消炎鎮痛剤・筋弛緩剤・抗不安剤などが用いられます。症状の強いときはトリガーポイント注射や神経ブロックも行われます。理学療法としては、鍼灸・各手技療法・運動療法・吸玉、カッピング療法・瀉血療法・マッサージ・温熱療法・水治療法・電気療法などが有ります。
◎ 整体で肩こりは治りますか?
胸郭出口症候群に由来する肩こりは、頸の一番付け根の骨がずれたり、第一肋骨が出ている胸の背骨(胸椎一番)がずれており、鎖骨と第一肋骨の間隔が狭くなっています。これらのズレを調整して、狭くなった胸郭出口を修復すると、肩こりの症状はかなり軽減します。また、腰の付け根の骨(腰椎5番)がずれると、脊椎起立筋の異常緊張を起こし、それが首こりの大きな原因になっている場合がありますので、その様な場合は、腰椎5番のずれを調整すると、肩こりが劇的に改善する場合が多いです。さらに、過去に頭をぶつけるなどした事が有る場合には、上部頚椎がズレている場合が多く、これも肩こりの大きな原因になり、ずれを修復すれば、肩こりが大幅に解消する場合が多いです。
【「四十肩・五十肩」について】
◎ 四十肩・五十肩とは何ですか?
「四十肩・五十肩」とは、40歳代以後によく発生し、肩関節(肩甲上腕部)の痛みと運動障害を引き起こす病気です。(診断がはっきりわかる肩関節の病気は除外されます)
◎ 四十肩・五十肩の原因は何ですか?
明らかな原因がなく、突然、肩関節の痛みが起きるのが特徴です。安静にしていても痛みは強く、夜間に特に痛みが激しいです。
◎ 四十肩・五十肩になったと思ったら。どうすれば良い?
怪我や炎症によって四十肩・五十肩とよく似た症状が起きることがあります。腱板損傷、肩峰下滑液包炎、石灰沈着性腱板炎、頸椎症、腋窩神経麻痺などがあげられます。何か無理をしたり、外力が加わってから症状が出ている場合は、整形外科に受診して、検査してもらう必要があります。検査しても何の異常もない場合は、四十肩・五十肩という事になります。
◎ 四十肩・五十肩の治療法はありますか?
痛みが激しい期間が半月から三か月ぐらい続きます。この急性期は安静が大切です。無理して体操したり、引っ張ったりすると、却って症状を酷くしてしまいます。痛みが和らいだけれども、運動制限が残ってしまった、という場合には、コッドマン体操が有効です。
◎ コッドマン体操について
この体操は考案したコッドマン医師の名前から取られており、別名アイロン体操とも呼ばれます。詳しくは次回、五月末にやり方をこのメールマガジンでお送りします。急がれる方は、有名な体操なので、整形外科にパンフレットが置かれていたりします。又、インターネットサイトも多数あります。一例を挙げておきます。ご覧ください。
http://www.4050kata.net/ch4/iron.htm
◎ 整体で四十肩・五十肩は治りますか?
整体では四十肩・五十肩は治せません。ただ、仕事等で背骨が歪んだりした場合も、四十肩・五十肩によく似た症状が現れる場合がしばしばあります。これらは、四十肩・五十肩と間違えられる場合がしばしばあります。背骨の歪みが原因で起きている四十肩・五十肩によく似た症状は、数回の整体治療で症状が改善される場合が多いです。
【「コッドマン体操」について】
【健康情報サイトNMN カラダ美人 アイロン体操】
http://www.nmnweb.net/exercise/iron.html
より引用します。
【(1) アイロン体操とは・・・】
この体操は考案したコッドマン医師の名前から取り、別名コッドマン体操とも呼ばれています。長い間オーソドックスな50肩体操として、多くの医師や治療家から支持され、数々の医療現場でつかわれてきました。これまでこの体操が消えずに生き残ってこれたのは、効果と安全性に優れていたからだと思われます。使うものは2Kg程度の手で掴める重り(鉄アレイやペットボトルなどが最適です。)とイスの二つだけで気軽にできます。名前の由来でもあるアイロンを使わないのは、考え出された当時と違って、最近のアイロンは軽いためです。
【(2) アイロン体操の効果】
50肩は痛みと供に肩に運動制限が起こるのが特徴です。痛みは取れても手が後ろに回せなかったり、上げられなかったりします。これを放置していても改善しませんし、また痛みが元に戻り、症状が長期化する危険性があります。この体操は無理のない動作で肩関節の可動域を広げて関節の癒着を取り、組織の回復も促して50肩を快方に向かわせます。
【(3) アイロン体操にトライ】
ここでは、気軽にできるペットボトルを利用して行います。2ℓのペットボトルに満水が適量です。(2㎏)
(Ⅰ)(右肩が悪い場合)腰をできるだけ90度に曲げて左手でイスにつかまり、右腕はダラリと垂直にさげて重りを握ります。姿勢を正しくし、両腕の重さを感じられるようにリラックスします。
(Ⅱ)右腕は重りを握る以外は力を抜き、体全体を使って右腕を前後に動かします。(前後に5往復)
(Ⅲ)ゆっくり息を吸いながら、両肩が首にうずくまるまで肩を引き上げます。そして、ゆっくり息を吐きながら元に戻します。これを6回繰り返します。
(Ⅳ)左右に動かします。(5往復)
(Ⅴ)時計周りに回わします。(5回転)
(Ⅵ)左右に動かします。(5往復)
(Ⅶ)こんどは反時計回りに回わします。(5回転)
(Ⅷ)左右に動かします。(5往復)
以上、(Ⅰ)から(Ⅷ)が1セットです。風呂上りなど体が暖かいときにして下さい。慣れたら2~3セットして下さい。
ポイント! 腕の力を使わずに体全体を動かす反動で重りを動かすことが大切です。また、重りを大きく動かすと腕に負担がかかるので30cm程度の動きで良いでしょう。
【(4) アイロン体操これに“注意”】
50肩に限らず肩の障害全てにいえることですが、痛みが出ている間は動かしてはいけません。痛みはからだが教えてくれる貴重な情報で、その部分に組織の損傷や炎症がある場合が多いのです。その時期に無理をしてしまうと治るどころかかえって悪化させてしまいます。

